ファッション化するオタク文化 ~家族の再々集結を目指して~

2022年度も、海堂家は日本国の定めた新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン及び早稲田大学教旨に従い、模範国民を目指し、自主的な感染予防の為の取り組みを進めてまいります。

悲祈

「波平です。AB計画が流出していたとなれば、世間に夫婦の性生活を公開してしまったことと同義なのですが、露出羞恥の性的劣情に中年の躰は震え、これを肴に今夜は久しぶりに母さんと一発…などと考えてしまうのです」

 

 

「私が勇者に拘る理由、か…。聞けば納得するのか?知れば私を赦すのか?」

「命の殺り獲りをする以上、あなたに殺されるにせよ、あなたを殺すにせよ、理由を知らないままでは筋が通らないということでーす!」

「戦士の礼節か…。いいだろう。それに君のような未就学児童にこそ、知ってもらいたいことでもある」

「まさか世界征服とか言わないよな……!?」

「冗談ではないよ。教師とは聖職者だ。私が征服したいものは、そんなものではない……」

「うっ…!先生がいきなり早川さんの体をまさぐり出した…!お母さんにやられて以降、誰にも気にかけられずに放置されっぱなしだった早川さんの体を…!やっぱり小学校の教員は小児性愛者なんじゃないのか…!」

「違う。これだ」

「あ、あれは…スマホ…!?早川さんの子供スマホだ!」

「ウチでは絶対に買ってもらえないモノだわ!」

「……こんなものがあるから…ッ」

「ああっ!早川さんの子供スマホが粉々にッ!教員が生徒の持ち物を破壊したとなれば、このご時世じゃ大騒ぎになるぞ!」

「それに、学校へのスマホの持ち込みは、生徒の権利として保障されてるハズよ!」

「権利を主張する前に義務を果たせ!校内では電源を切る約束だろう!それを守っている生徒がどれだけいる!?」

「そ、それは……」

「授業中だろうと休み時間だろうとお構いなしじゃないか!何がSNSだ!何が動画サイトだ!大人を小馬鹿にすることばかり覚えて!小学生なら小学生らしい遊びをしなさい!」

「そんなこと言ったって、時代の流れはどうしようもないじゃないか…!」

「親も親だ!子供に物さえ与えておけばよしとして、躾の義務を放棄するからロクでもない子供になる!神聖な学び舎を託児所と勘違いしている!磯野、お前だって知っているだろう!今、我が学級は崩壊の危機に瀕しているということを!」

「先生が教育現場の現状に危機感を持ってることは分かりますよ…。でも、それと勇者とどういう関係があるってんです!?」

「勇者とは象徴だ!正義を愛し、知を拡張し、自己研鑽を重ねる、全ての生徒の模範になるシンボルなのだ!私が子供の頃は大いに勇者に憧れた。だから、道を間違えることなく成長できたのだ。雑音が多すぎる世の中だからこそ、今の子供達にも勇者が必要なんだ!勇者が進むべき道を照らしてくれる!」

「なっ……!?」

「勇者を旗頭とした学校征服!児童たちの意識のリノベーション!無欠の教育現場<エデュケーショナル・インテグラリティ>の創出!それが私の究極の目的だ!!」

「……このオッサン、本気で言ってるワケ…!?」

 

 

次回を待て!