ファッション化するオタク文化 ~家族の再々集結を目指して~

FF7R3作目のタイトルはRE:END、ぜってーこれ。間違いなくこれ。確実確定確信でこれ。もし違ったら、僕に顔射してもいいし、されてもいいよ。マジで顔射賭ける。ビュルルルッッ!

「ワカメです。魔物使い三郎さんのゴールデンゴーレムを退けたアタシ達は、磯野家所有のほこらに封印していた知力の兜を回収して、兜で強化したお父さんの魔力探知によってお兄ちゃんの居場所を探りあてたのでした。そして今、子供の在り方を巡って睨み合う教育者と保護者は、PTAの契りを破り、火花という言葉では生易しい炎の葬華を散らせんとするのです……」


「す、すごい緊張感だ…ッ……!お父さんと先生、互いを見据えたまま微動だにしないッ……!」
「これが達人同士ってことよ。ワカメ、タラちゃんもよく見ておきなさい」
「……なんなのよ、あの先生。お父さんと対峙しながら、アタシ達への警戒もビンビンじゃん…!どーゆー意識配分してんのよ…!?」
「先に動くのはどっちさね……」
「……先生だ!先生が先に動いたッ!」
「先生が動いたのを見てから、おじいちゃんも動いたでーす!」
「どんな上級呪文がぶつかり合うってンだ……!?」
「「魔に生まれし炎よ、眼前の敵を焼け!」」
「二人とも同じ詠唱を!」
「「メラッ!」」
「ええっ!?メラッ!?基礎中の基礎呪文じゃないか!ここまで引っ張ってコレなのかよ!……ってお母さん、なんで泣いてんだよ!?」
「なんて……なんて綺麗なメラなの……。あの炎の揺らめき、焔の輝き、芸術品だわ……」
「いいっ!?メラに綺麗もクソもあんのかよ…。ほとんどの人間には興味も価値もないことを口走って、一人で悦に入る気持ち悪いオタク的視点なんじゃないのか…!?」
「おじいちゃん、すごいでーす!」
「お父さんなんて、ハゲた冴えない援交の似合うおっさんだと思ってたけど、これが子供がどうやっても追いつけない大人の凄さなのね…」
「メラは全ての呪文の基礎であり、あらゆる呪文に繋がっているのさね…。だから魔法使いの間じゃ、『メラを見る』は相手の力量を測るって意味で使われる。先生のメラも教科書に載るレベルの模範的メラだけど、磯野くんのお父さんのメラは逆に教科書に載せられないさね…。セクシャルな魅力さえある…!」
「なっ、なんなんだよ…!?みんなしてッ…!どうして僕がオタクに囲まれて疎外感を……!健常者であることに誇りを持ちたいよ…!」
「カツオ、オタクの自己満足講釈はまだ続くのよ。二人のメラを見てごらん」
「ああっ、二人の火球が空中でぶつかり合って互いに譲らない状態に……、いや、あれはぶつかっているというより、融和して静止状態にあるのか…?」
「そう。二つのメラが溶け合って、混ざり合って。その時、魔法使いはメラを通した魔力走査によって、相手の深奥を覗くことができる。人格も価値観も性癖も。ハイ・コミュニケーション。進歩的な相互理解のカタチ。100回のセックスより1度のメラ……」
「じゃあ、僕は今、父親と担任のホモセックスを見せつけられてるってことなのかよ!性的虐待だろッ!児童福祉法があンだろが……!!」


魂と魂で絡み合う初老の男達!嵐の前の静けさ!
次回を待て!