ファッション化するオタク文化 ~家族の再々集結を目指して~

2022年度も、海堂家は日本国の定めた新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン及び早稲田大学教旨に従い、模範国民を目指し、自主的な感染予防の為の取り組みを進めてまいります。

「カツオです。せっかく家族が助けに来てくれたと思ったら、メラを通して父親と担任がホモセックスをやり始めて…。その上、ホモセックスの価値を理解できないのが僕だけとなれば、疎外感から頭をかきむしってしまうのです…」


「…むぅ、この辺りでいいか…」
「ふっ…互いに『覗き』過ぎましたかな……」
「二人のメラが消えた!お母さん、これって…!」
「お互いに見せる物を見せた、そういうことよ」
「ンンッ……、さすがに味わい深いな……」
「いや、こちらこそ……。これが磯野波平……」
「な、なんだよ…、この気怠いムード…。射精後の余韻だとでも言うのかよ…?そんなの見せられる僕の身にも……!」
「…では、いくぞ。先生」
「いつでもどうぞ…ッ」
「空気がピリついたでーす!」
「お兄ちゃん、姿勢低くして!」
「え、何を言って…」
「熱波焼塵!ギラッ!」
「大地を走る凍てつく刃!ヒャド!」
「うわああああ!お父さんのギラと先生のヒャドの激突ッ!?」
「どちらも低級呪文なのに、この威力…。魔力の高さ故さね。まだ小手調べだろうけど、ここを制するのはどっちか…」
「おじいちゃんが押してるでーす!」
「流石だな…。だが、これならどうだ?地を割り出づる氷塊!ヒャダルコ!」
「先生の切り替えもめっちゃ早いし…!ヒャドの負けに全然囚われてない…。アタシだったら絶対ムキになってるわ…。この冷徹な判断力がベテランってことなんだ……」
「そうよ、ワカメ。引き際と潔さ、これが一流の戦士の条件なのよ。でもね、お父さんはその上をいくわ」
「そー言ったって、ギラVSヒャダルコじゃ無謀過ぎでしょ…!?」
「えぇ、『ギラ』ならね」
「ムンッ!!」
「ええっ!?ギラでヒャダルコと拮抗してる!?あ…違うッ、あれは『ベギラマ』だわッ!でも、いつの間に!?どうやって!?」
ベギラマを詠唱したわけじゃないさね。そもそも、詠唱するための数秒さえ無かった。発動していたギラをベギラマに変えたってことさね…。すでに発動してしまっている魔法の組成を書き換えることで、詠唱を必要とせず高速で、しかもわずかな魔力消費で上級呪文へと変える高等技術『変位発動』。机上の空論だと思ってたけど、本当にできる人がいるなんてね…」
「早川さん、その空論を考えたのも、うちのお父さんなのよ」
「…あとで教科書にサインでもしてもらいたいさね」
「やるッ…!やるッ…!磯野波平、本当に大した男だ!韋駄天の煌めき、ピオリム!」
ピオリムによる高速移動。磯野くんのお父さんと距離を取りつつ撹乱する気さね…」
「つか、2、3秒前までヒャダルコを発動させてたのに、すぐさまピオリムの詠唱と発動に移れるって、あの人もそーとーヤバいじゃん…!魔法の発動には魔力はもちろん、集中力と体力だって必要なのに…!」
「単純な連続詠唱速度で言えば、おじいちゃん以上かもしれないでーす!」
「あら、ここで逃がすお父さんじゃないわよ」
「破ッ!」
「えええッ!?左手だけじゃなくて、右手からもベギラマを!?どうなってんのよ!?呪文の同時発動は、人間の精神構造では絶対に不可能なはずでしょ!?」
「右手に握っているのは、いかずちの杖…!確かにベギラマが封じ込められてるあの杖なら、自身のベギラマとは別に、もう一つのベギラマを発動させることができるけど…、2つ同時になんて凄まじいほど複雑な魔力操作が要求されるはず…!信じられないさね…!」
「擬似的な同時発動による超広範囲のベギラマは、結婚前からお父さんの十八番よ」
「全方位へのベギラマとなると、撹乱も意味なし…。先生に逃げ場はないさね…!」
「殺意を帯びた光と熱の波が先生を捉えたでーす!」
「ぐっ……!がっ…!」
「有効打!与えたッ、有効打!すごいわ!定年間際のリストラにビビってる窓際リーマンじゃないんだ!お父さん、そのままいっちゃえー!」
「第二次性徴期に入って、お父さんに反抗的な態度を見せるようになってきたけど、こうなると子供なんて調子いいんだから…。やっぱり大人の凄みっていうのを、子供に見せなくてはダメね」
「………あ、あはっ、あははは…。なんだよ、これ…。さっきまで気怠いムードだったじゃん、二人とも…。いきなり激烈な2回戦が始まって……、完全に僕、置いてかれてんじゃん…。こいつらの言ってることもわけわかんねーし…!ピ、ピロートークとかしろよ…。おっさん同士のピロートークしろっ……!」


カツオ、さらなる疎外感!
次回を待て!