ファッション化するオタク文化 ~家族の再々集結を目指して~

2022年度も、海堂家は日本国の定めた新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン及び早稲田大学教旨に従い、模範国民を目指し、自主的な感染予防の為の取り組みを進めてまいります。

過誤

「カ、カツオですッ…!失敗作のカツオですっ……!失敗作…ッ…!ぼっ、僕が…親公認の失敗作…!」

 

 

「気をしっかり持つでーす!カツオお兄ちゃんが出来損ないなのは、今に始まったことじゃないでーす!」

「…じゃあ、わざわざ失敗作のお兄ちゃんを拉致監禁してたのはなんで?それにどうしてお姉ちゃんは狙わなかったの?」

「フグ田サザエは完全な失敗作だからだ。だが、磯野は希望のある失敗作といったところでね。だから、勇者の可能性を持つ者なのさ」

「それとセックスとどういう関係が……!」

「…ワカメ、あとはワシが説明する…」

「過去の恥部を話す気になったか、波平」

「今となっては空想に近い存在として語られる勇者だが、はるか昔、確かに実在していたのだ。勇者とは天空人の血をひく存在だったという」

「だが、今の世では天空人の血など絶えてしまった。勇者がどこにもいないなら、自分で造ってしまえばいい。そう考えたのが、お前達の父親だった。天空人とは神に近い存在だ。それを人間が造ろうというのだから、神をも恐れぬ行為と言える」

「な、なんでそんなことしようと思ったのよ…!?」

「……知的好奇心に負けたのだ。若い頃のワシは力と才能に溢れていた。溺れていたと言ってもいい。実力を過信し、魔道を極めたいという心を抑えられず、禁忌と分かっていながら、神の領域に手を出した。ワシならイケる!そう思ってしまった。だから、自分の精子と母さんの子宮に魔的処置を施して、擬似的に天空人の血を作りだそうとした……」

「だが、結果はどうだった?」

「サザエもカツオも普通の人間として生まれた…。もうこれ無理じゃんと諦めて、普通にセックスを楽しんでデキた子供がお前だ、ワカメ…」

「それ聞かされて、アタシはどんな顔すりゃいいのよ……」

「だが、可能性が完全に消えたわけではなかった。サザエにもカツオにも普通の人間にはない『勇者のDNA』と呼べるモノが細胞の中に眠っている。他のDNAと交わることで、それが活性化し、勇者が生まれるのではないか……。そういう可能性もあったのだが、サザエはマスオ君と交わってもダメだった。タラちゃんがその結果だ」

「でも、独身子なしのお兄ちゃんになら、まだ勇者の父親になれる可能性がある…?」

「そういうことだ…。だからカツオが狙われた。だが先生、なぜ勇者をそこまで欲しがる…?」

 

次回を待て!